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「私は職場のお荷物??」職場あるあるのソフトなモラハラ

  • 4月5日
  • 読了時間: 4分

こんにちは。カウンセラーの幸村です。

 

有給休暇やフレックス制度など

昨今では多様な働き方が認められて、

子育て中のままたちにとっても

働きやすい世の中になりました。

 

子育てしながら

キャリアを積むことは十分可能で、

上司や同僚も理解がある。

 

そんな恵まれた環境でも

実際に仕事を中抜けしたり、

子どもの急な体調不良で休む時、

気まずさでモヤモヤする

ことってありませんか?

 

それはきっと、制度が変わっても、

働いている人たちが変わっていないので、

男性社会なまま、なんてことが

よくあります。

 

男性社会の中に

女性向けの制度を用意しただけ

そんな状態が生み出す弊害を

モラハラの観点からお話していきますね。

 

 表面的な善意と精神的圧迫

 

ある企業で働く女性社員Aさんは、

小学生のお子さんが2人いる状態で

キャリアを積まれてきました。

 

前職は社員の半分が女性で、

子育てしながら

家庭の事情とバランスを取りながら

臨機応変に仕事をするのが

当たり前の環境でした。

 

それが男女比率が8:2の会社に転職し、

あまりの男性社会にショックを受けました。

 

例えば、子どもが体調不良をうったえ、

日中の動きやすい時間に

通院したくても、上司だけでなく、

20人のチーム全員に対して

子どもの通院のために〇時間ほど中抜けします

という事情を報告しなければならなかったり、

 

子どもの卒業式でお休みを取る時も、

この日休みます、と上司に共有した際、

上司から

「いいですよ」という許可

が与えられたそうです。

 

そして、

「もちろんご家庭のことを優先していただいて

全然大丈夫ですので、何かあったら遠慮なく

言ってくださいね。

こちらで業務の調整を行ったり、

できることはあると思うので!(云々)」

と続いたそうです。

 

一見、ステキな職場環境のように

聞こえますが、

このようなやり取りが続く中で

Aさんは自己肯定感が下がっていった

と言います。


 

これは、本来、権利であるはずの

有給休暇に対して、

上司が「許可」を与えたことにより、

「上司の善意によって許される行動」

になってしまったからです。

 

そもそもチーム全体に対して

家庭の事情で離籍する旨を周知する、

という行為が、

毎日出社して顔を合わせて、

信頼関係が出来上がっているならまだしも、

 

テレワーク主体の職場に

転職してきたばかりのAさんにとっては、

周囲からどう思われているのかも分からず、

 

「みんな中抜けせずに働けるのに

いつも自分ばかり迷惑をかけている」

 

という自責の念とともに

公開処刑のような辛さがあったのでしょう。

 

この職場や上司に

悪意はなかったのでしょう。

しかし、過剰な善意や庇護は、

受ける側に対して

 

「自分は劣った存在」

「迷惑をかけるお荷物」

 

と感じさせてしまうことがあります。

 

それが、組織に対する罪悪感になり、

本来の価値を発揮できるような

自律的な働き方を奪うことに

つながるのです。

 

 さいごに

 

今回のAさんのような思いをして

モヤモヤしている女性は

多いことでしょう。

 

特に、上司が「いい人」である場合、

そういう「いい人」に対して

ネガティブな感情を抱く自分の方が

悪に感じてしまいます。

 

これには、心理的安全性への

間違った理解が背景にあると考えられます。

 

今流行りの「心理的安全性」を、

怒らないこと、否定しないこと、

優しくすること、

と捉えている人は多いでしょう。

 

しかし本来の意味としては、

その人がその人らしさを損なわずに

意見したり、働いて良いんだ、

と思える状態を指します。

 

今回のAさんの上司は、

そういった知識の欠如と、

独りよがりな部分が

Aさんに対して罪悪感を植えつけ、

自律性を奪う結果になりました。

 

実はこの流れは、

家庭内のモラハラに

非常によく似ています。

 

本来、人としては対等なはずの夫が、

収入が多いという理由

(もしくは男性である、というだけ)で

なぜか偉そうにするケース。

 

家事育児は妻がすることで、

妻が疲れていても手伝うどころが

評価したりダメ出しをする。

 

妻は、罪悪感や劣等感を持ち、

傷つきながらも本音を言えない

状態に陥ります。

 

そう考えると、Aさんのケースも

「いい人」である上司、

という入り口から入っても

出口はモラハラ妻と同じような状態ですよね。


 

そう考えると、

あなたが悪いわけでも

劣っているわけでもない

っていうことが分かりますよね

 

職場のソフトモラハラのメカニズムを

解明したこの記事が、

少しでもあなたの気持ちを軽くする

一助になれば幸いです。

 

こんな無能な上司の元で

傷つくなんてバカバカしい、なんてね

 

頭では分かっていても、

気持ちがついていかなくて辛い、

という方はぜひ、

一度カウンセリングをお試しください。

 

あなたの価値を取り戻す

お手伝いをさせていただきます。



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