私がおかしいの?夫に悪気はないけど、傷ついてしまうのは?
- 4月3日
- 読了時間: 3分
こんにちは。カウンセラーの幸村です。
夫はいい人なんだけど、
たまにひどく傷つくことを言われる、
悪意があるようには思えないし、
なぜ?
そんな風に感じること
ありませんか?
それはもしかしたら、
ご主人は発達障害を
お持ちなのかもしれません。
今日は発達障害とモラハラの
関係について、
お話していきますね。
他人の気持ちを「察する」ことが苦手
モラハラの背景には、
発達障害が関係しているケースが
少なくありません。
私の経験上、モラハラ被害の
半数近くは、
発達障害によるコミュニケーションのズレが
影響していると感じています。
それによって、傷つき、辛く感じるのが
「カサンドラ症候群」です。
カサンドラ症候群とは、
発達障害(特に自閉スペクトラム症・ASD)を持つ
パートナーとの関係で、
相手から共感を得られず、
心身の不調を感じる状態を指します。
発達障害のある人は、
「察することが苦手」
という特徴があります。
例えば、こんな経験はありませんか?
子どもが発熱しているのに、予定通り旅行を決行する
あなたの気持ちなどどうでも良いような発言をする
持論を曲げず、不機嫌になる
これらのケースでは、
パートナーに悪意があるわけではなく、
相手の気持ちを察したり、
場の空気を読んだり、
どの程度やればいいか判断するのが
苦手なために起こります。
そのため、あなたが
「普通ならこうするはず」
と期待しても、
その期待が裏切られることが続き、
悲しみや孤独感が積み重なってしまうのです。
結婚後に現れる問題
恋愛初期は、相手も努力しているため
特性が見えにくいことがあります。
しかし、結婚後や子供が生まれると、
生活の中でズレが明確になります。
例えば、
あなたが残業だから、保育園のお迎えを頼んだら、お迎えに行っただけで、ご飯を食べさせていなかった。
家事の手順を考えるのが苦手で、「洗濯物を干してほしい」と言っても、「どこにどの服を干せばいいか分からない」とフリーズしてしまう。
あなたが疲れた表情をしていても、「大丈夫?」と声をかける発想がなく、あなたが爆発して初めて「そんなにしんどかったんだ」と気づく。
このようなすれ違いが続くと、
「どうしてこんなに分かってもらえないの?」
「私は一人で頑張らなきゃいけないの?」と、
精神的に追い詰められてしまいます。
育ちが影響するケース
親や兄弟が発達障害の傾向を持っていて、
「自分の気持ちをわかってもらえないのが普通」
という環境で育った人は、
自己肯定感が低くなりがちです。
そのため、大人になっても
「私が悪いのかもしれない」
「これが普通なんだ」
と思い込み、モラハラ的な関係を
受け入れてしまうことがあります。
これは、基本的な人間関係w
学習すべき家庭で
それ以外の人間関係を学べずに
大人になってしまった弊害ともいえます。
さいごに
カサンドラ症候群に陥った場合、
大切なのはまず、
カサンドラが起こっていて、
「自分が悪いわけではない」と
状況を正しく理解することです。
カサンドラ症候群は、
決してあなたの努力不足ではなく、
相手の脳の機能の違いによるものです。
「もっと分かってほしい」
と願うことが苦しみを生むのなら、
あなたが自分自身を大切にすることを
優先してもいいのです。
必ずしも結婚生活を
維持しなければならないわけでは
ありません。
家族にとって最適な形は何か、
自分と子どもにとっての最善は何か、
より良い選択を探すために
一度カウンセリングを受けてみませんか?
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